レストラン 北の厳選素材に舌つづみ

ルスツの食のこだわり・地元の厳選素材

ルスツリゾート総料理長・野坂精二より

総料理長 野坂精二
(社)日本エスコフィエ協会 ディシプル会員
レザミド・キュルノンスキー日本支部会員

ルスツリゾートにお越しいただくの皆様の為に、雄大な大地、北海道の実りである厳選素材に拘り続けています。 ホテルが位置する留寿都村をはじめ、羊蹄山麓近郊の市町村はもちろん、広く北海道の隅々から旬の素材を吟味して四季折々ご提供を続けています。 中でもここでご紹介する素材たちは、春から夏、秋にかけてお届けする、北海道の住人でも知る人ぞ知る言わば隠れた逸品もクローズアップしています。

ホテルに到着される前にそれぞれの素材を先ずは眼でお召し上がりください。そしてシェフたちの華麗で巧みな技のスパイスで仕上げられた食の芸術品をご堪能ください。


名水が湧き出る羊蹄山の麓で、しっかりと育まれる野菜たち

最初のご紹介は、地元留寿都村丸岡農場からのフレッシュ野菜です。 地域の代表的特産物の一つ、北あかり・紅あかり・とうや・男爵・等のジャガイモたち。 ホテルでは、ホクホクした食感と甘味が特徴の北あかり、すり卸してクレープのように焼いて使用する紅あかりなど、正に「大地の恵み」を色々な料理に使用しています。更に年間を通して、すり卸しや切って置いても変色せず味は甘味とこくがある熟成長芋は、冬期間畑の中でそのまま雪の下に置いて熟成させ、春に掘り出しては自家製の松前漬や味噌漬けがご好評をいただいています。 朝食バイキングには「たたき」として登場し、こちらも評判です。

7月から8月に掛けてはレタスの収穫の季節となり、委託栽培にて2万株を超える大量な利用となっています。冷涼な気候風土により害虫が少ないため、農薬使用量が非常に少なく、安心してお召し上がりいただきます。

秋には羊蹄山麓特産南瓜。肉質が朱色で甘味が強い「朱姫」を各種料理に使用し、自家製ニョッキにして、自家製イタリア本場の味のミートソースでご提供しています。

もう一つ、健康野菜で有名な「ヤーコン」はポリフェノールが多く含まれています。調理法としてはオーソドックスな味噌漬けをはじめ、デザートやパン、サラダに使います。ちなみにルスツリゾートのパンは全てヤーコンの煮汁を使用しているため、しっとりとした食感に仕上げられています。葉と茎はヤーコン茶にしてウエルカムドリンクで年間を通してご提供し、大人からお子様までお試しいただいています。


豚肉の本当の旨みは「脂が要」である事をご存知でしょうか。ここが美味しくないと肉全体の味が悪いのです。その点、留寿都村西原ファーム「留寿都高原ポーク」、この豚肉は生産者が丹精込めて育てており、脂身が非常に美味しく、肉質もジューシーで留寿都特産品として自信を持ってお勧めしています。 この豚肉は、一部のデパートで「幻の逸品」として高級食材として扱われています。ルスツではこの逸品を、豚しゃぶしゃぶ・トンカツ・カツ丼・豚汁、カツカレー等でご提供しています。

京極町は宮永アイファームの赤鶏(地鶏)の卵は、鶏特有のサルモネラ菌等について定期的な公的機関の検査を受けた、優良品のお墨付きをいただいている生産者がてしおにかける健康卵です。またこの赤鶏の鶏糞を使用した有機栽培の各種野菜(水菜、法蓮草、枝豆、トマト、南瓜、芋、とうきび、ズッキーニ、キャベツ等)をその日のお勧めで納入してもらい、良質な野菜を皆様の元へご提供しています。

北海道をドライブしていると時折眼に留まる「観光果樹園」。この称号は公的機関の厳しい残留農薬の規定をクリアし、安全・安心の果物園である事の証です。ルスツリゾートが使うフレッシュフルーツは全てがお墨付きばかりで「畑で熟した新鮮果物」を直仕入れしています。 ぶどう・りんご・プルーン・トマトを使ったホテル自家製ジャムもオススメです。
●壮瞥町・高階(たかしな)観光果樹園より

5月~6月 イチゴ
6月~7月 サクランボ(濃い紫色の日の出・佐藤錦他)
9月~10月 各種ブドウ(ナイヤガラ・スチューベン・キャンベル・デラウエアー)梨・プラム・プルンりんご(スターキング・デリシャス・むつ・ふじ・王林・他)
●仁木町・大塚観光果樹園より
6月~7月 サクランボ。バイキング会場で大量提供。
7月~10月 新種トマト「アイコー」。畑で完熟したものだけを使用。
9月~10月 プラム・プルーン

「かりばの恵み」とは平成15年に北檜山町、瀬棚町の稲作農家さんの「元気のない稲作農業を盛り上げたい!」という気持ちが集まってできた活きの良いグループです。 「おぼろつき」とは北海道農業研究センターが開発した極良食味米品種(2003年農水省に品種登録、2005年北海道優良品種認定)で、いままでの北海道米にはない「おいしさ」を持った米です。 食味試験の結果でも、「コシヒカリ」以上と評価されるほどです。「おぼろづき」のおいしさの秘密は、米の粘りに関わる成分であるアミロースの含有量が、他のうるち米品種と比べて低いところにあります。このため、ご飯の粘りがぐっと増して食味を良くしているのです。 ルスツリゾートのご飯が美味しい理由はここにあったのです。

風連町の有志グループで自家栽培の大豆を使用し、じっくりと1年間熟成の「手造り味噌」の味は格別です。 ルスツリゾートの朝食で使うお味噌汁は全てこの手造り味噌を使用しています。 更にフアーストフードショップで扱う豚汁も全てこの味噌を使用していますのでお勧めです。

ルスツは内陸にありながら海の幸に恵まれています。地域的に日本海(岩内町)にも太平洋(内浦湾・豊浦町)にも近く、その両方から多種の新鮮な魚介が豊富に手に入ります。 ルスツ近辺は古くは先住民族アイヌの時代から山の幸と海の幸の交易の場としての歴史があり、山の幸も海の幸もここに集まってくるのです。 内浦湾の魚介は主に豊浦漁港に水揚げされますが、ルスツのシェフは毎日、豊浦漁港のせり市場に足を運び、その場で素材を吟味し直接買い付けをしています。買い付けた食材は冷凍せず、その日水揚げされたものはその日のうちにご提供するようにしています。 また、北海道全域から、その時々の旬の海の素材を直接仕入れをし、色々な料理にふんだんに使っています。素材を生かしたお刺身から、だし取りの昆布まで、見えない素材も味で訴えます。

●根室・光洋水産より

通年 活のたらば蟹・毛蟹
ホテル内3つのレストラン内に設置された大型水槽で飼育展示し、お好きな蟹を選んでいただいてお好みの料理に調理してご提供。
●浜中町・白戸商店(漁師)より
通年 だし昆布
4月 行者にんにく ストックしながら味噌漬・醤油漬・玉子とじ他に使用。
5月~6月 キングサーモン(大助)・時鮭 前浜で上がる10kg以上の大物。
6月~7月 霧多布湿原産「じゅんさい」
9月~10月 秋刀魚
一夜干各種開き魚(ほっけ・鰊・こまい他)
●豊浦・礼文華の漁師のグループ会社「スキャロップ」より
通年 礼文華の前浜は急激な深みとなっているため、そこで育つ魚貝類は脂ののりが違い美味しくなります。こちらからは季節に応じて各種魚貝類を使用しています。中でも宗八鰈の一夜干しなどは驚くほど美味しくお奨め品です。 また、大蛸も格別な美味しさです。
●阿寒・漁業協同組合より
5月~9月 神秘の湖「阿寒湖」は水温は低い事で知られていますが、湖自体が綺麗で栄養豊富な水質のため、魚類の身の締りが違い味の良い魚に育ちます。 通称チップとい呼ばれる姫鱒や、わかさぎ、うちだザリガニ、他を使っています。
●古平町より
5月~9月 古平町沖産すけとう鱈の卵の自家製「辛子明太子」。日本海で捕れた「すけとう鱈」の卵のみを使用した特製辛子明太子で好評です。

白樺の樹液を食材として研究しています

北海道や高原を代表する樹木である「白樺」。海外では「マザーツリー」(母なる樹)などと呼ばれ、神聖な樹として祀られてきました。
北欧やロシアなどの諸外国では、樹液を漢方薬や健康飲料として愛飲しています。北海道の先住民族であるアイヌ民族も「タンニ・ワッカ」と呼び春の自然の恵みとして樹液を利用していました。
白樺の樹液は主に生活習慣病に良いとされ、便秘・利尿作用・胃腸病・痛風などに効果があると言われています。また最近の研究により老化や生活習慣病を引き起こす原因となる活性酸素スーパーオキシドラジカルアニオンを消去する力があることが判明しました。

白樺樹液を採取し、パンを作ってみました。ハードタイプのフランスパンを作りましたが、水で溶いた粉よりやわらかく甘味もあり上々の仕上がりです。
これは樹液に含まれるグルタミン酸によるものだと考えられます(グルタミン酸は加熱すると甘味が増すためです)

ルスツリゾートの料理コンセプトは「地元の厳選素材」を使った料理を提供することです。
我々の最も身近なところに先住民から受け継がれたこんな素材があったことは大きな喜びです。
まだ保存方法や料理との相性など研究箇所は多々ありますが、今後いろいろな料理として提供しようと思っています。一年にたった一ヶ月だけ提供される天の恵みを多くのお客様に体験いただけるよう今後とも努力をい たします。
2010/06/01 ルスツリゾート 総料理長 野坂精二

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